実際に、暮らしを支えている
海外就労者(OFW)からの送金は、フィリピン経済の柱のひとつであり続けています。一つひとつの家庭にとっても、送金は貧困から抜け出す確かな手段になってきました。統計でも、移住労働者・正規雇用のセクターは貧困率が低くなっています(2021年で10.2%)。
それでも「解決」とは呼びにくい理由
- 家族が離れて暮らす。 親が長く家にいない家庭で育つ子どもが、たくさんいます。
- 仲介の手数料。 出国前に借金をして、最初の数年が返済に消えてしまうこともあります。
- 送金の手数料。 少額の送金ほど、手数料の割合が高くなりがちです。
- 立場の弱さ。 働く国で、権利を主張しにくいことがあります。
出稼ぎは、貧困のリスクを国の中から、個人や家族へ移している面もあるのかもしれません。
日本にも、つながっている
フィリピン国籍の人は、日本で暮らす外国人の中でも多く、技能実習・特定技能、介護、国際結婚の家庭などで暮らしています。日本の中にも、フィリピンの貧困とつながる課題があると考えられます。
- 働く環境や権利について、相談できる場所が届いていない
- 子どもの日本語教育(JSL)が追いつかず、進学で不利になる
- ひとり親家庭の困窮
- 送金手数料の負担
渡航しなくても、身近なところから関われる分野かもしれません。