フィリピンの課題

食べ物を作る人が、いちばん貧しい

漁民と農民は、2015年・2018年・2021年と続けて最も貧困率が高いセクターでした。2023年もそれぞれ27.4%、27.0%で、全国平均の倍近くになっています。

生計・仕事 最終更新 2026年10月9日

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数字

2021年の基礎セクター別の貧困率は、漁民 30.6%、農民 30.0% で、最も高い2つでした。2015年、2018年も同じ順位です。2023年には漁民27.4%、農民27.0%まで下がりましたが、全国平均(人口ベース15.5%)の倍近い水準は変わっていません。

2018年から2021年の変化を見ると、農民が1.6ポイント改善したのに対し、漁民は4.4ポイント悪化しています。「一次産業」とひとまとめにすると、こうした違いを見落としてしまうかもしれません。

なぜ、そうなるのか

主な理由として、次のようなことが挙げられます。

  • 価格の決まり方 — 生産者から消費者までの間に仲買が何段も入り、生産者の取り分が少なくなりがちです。
  • 規模の小ささ — 小規模で、機械や貯蔵の設備がないことが多いです。とれたものをすぐ売るしかなく、安く買われやすくなります。
  • 土地や漁場の権利 — 小作であったり、漁場の権利が不安定だったりします。
  • 気候と災害 — 台風で、1年分の収穫や船を失うこともあります。

「買う」ことで関われる分野

教育の支援は寄付で関わることが多いですが、一次産業の貧困は、買うことで直接関われる数少ない分野かもしれません。たとえばコーヒー(ベンゲット、サガダ、カリンガ)、ドライマンゴー、カラマンシー、アバカや手工芸品などがあります。

「フェアトレード」の表示に加えて、生産者がどれだけ受け取ったかを公開しているかも、選ぶときの参考になるかもしれません。

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