食べ物を作る人が、いちばん貧しい
漁民と農民は2015年・2018年・2021年と一貫して最も貧困率が高いセクター。2023年でもそれぞれ27.4%、27.0%で全国平均の倍近い。
最終更新 2026年8月20日
数字
2021年の基礎セクター別貧困率は、漁民 30.6%、農民 30.0% で最下位2つ。2015年、2018年も同じ順位だった。2023年には漁民27.4%、農民27.0%まで下がったが、全国平均(人口ベース15.5%)の倍近いことは変わらない。
さらに2018→2021の変化を見ると、農民が1.6ポイント改善したのに対し、漁民は4.4ポイント悪化している。ひとまとめに「一次産業」と扱うと見誤る。
なぜそうなるか
- 価格の取られ方 — 生産者から消費者までの間に仲買が何段も入り、生産者の取り分が薄い。
- 規模の小ささ — 小規模零細で、機械化も貯蔵設備もない。獲れた/採れたものをすぐ売るしかなく、買い叩きに弱い。
- 土地・漁場の権利 — 小作や、権利が不安定な漁場。
- 気候と災害 — 台風で一年分の収穫や船が消える。
ここは「買う」で関われる領域
教育支援は寄付でしか関われないが、一次産業の貧困は購入という形で直接関われる数少ない領域。コーヒー(ベンゲット、サガダ、カリンガ)、ドライマンゴー、カラマンシー、アバカや手工芸品などが該当する。
ただし「フェアトレード」表示があれば良いという単純な話ではない。誰がどれだけ受け取ったのかを開示しているかどうかが実質的な判断材料になる。
出典